考え方・方針

当社グループは、事業活動のみならず事業活動以外でのコミュニティとの関わりにおいても、パーパス「幸せな仕事を通じてひとりひとりの可能性をひらく社会に」の観点を重視し、地域、社会に貢献する活動を積極的に推進します。 特に、人や組織の様々な可能性の拡大と機会作りに関わる支援や協同活動を重視しており、地方自治体、NGOやNPOなどの多様なステークホルダーとより良い社会に向けた実現に取り組んでいます。

体制および社員参画

活動にあたっては、社内にコミュニティとの関わりを企画・統制する専門部署を設け、当社グループ各社が連携した取り組みを推進する体制としています。 具体的な取り組みでは、プロジェクト単位で、行政/NGOやNPOとのパートナーシップを構築することで、ニーズの把握や課題解決方法等の協力を得ています。

また、社員参画を促すために、積極的な社内広報や説明の機会等を設け、社員の自発的な行動を喚起するとともに参画意識の向上を図っています。

活動実績

2022年6月期の関連支出額は38百万円でした。 当社グループでは非財務情報のひとつとして継続的に開示をしています。

人材育成や機会を広げる
取り組み


子供がものづくりや自然を学ぶ
機会の創出

子供がプログラミングと自作ロボットを組み合わせたエンジニアリングの体験と、地元の自然と触れあう体験を融合したマルチ体験型ワークショップの企画を立ち上げ、2022年6~7月に広島県で実施しました。

このワークショップはSTEAM教育の要素を含みながら子供の豊かな発想や行動を進めると共に、地域社会の活性化や域学連携に寄与する特徴があり、広島県では人材育成や地域課題等に取り組む複数ステークホルダーとの協同が実現したプロジェクトです。

ロボット制作やプログラミングの基礎を学ぶ
プログラミングでロボットを自在に走らせる
特別名勝三段峡で山と川の大切さを学ぶ
江田島の海でライフジャケット訓練と海遊び

ステークホルダー

  • NPO法人三段峡・太田川流域研究会
  • 一般社団法人フウド
  • 広島大学・広島修道大学の学生
  • PCN仙台(「ロボサバ」)
  • ICHI COMMONS株式会社
  • 一般社団法人地域ブランドプロデューサー協会

障がい者の自立に向けた
活動への協賛

知的障がい者がプロのエンターテイナーとして自立し活躍するための指導、公演活動に賛同し、障がい者による朗読劇・演劇の運営に対して、当社では2018年より協賛を行っています。

公演でステージに立つことを目標に日々研鑽し、テレビや映画等でも活躍する俳優を目指して活動をしている方々の可能性が広がるよう持続的な支援を続けています。

2018年朗読劇の様子
2019年朗読劇の様子

ステークホルダー

  • 株式会社アヴニールと知的障がい者レッスン生

英国でのスポーツ支援

当社グループのGap Personnel Holdings Limitedでは2018~2020年の3年間、欧州サッカー連盟UEFAがFAウェールズと共同出資し推進する、Grassrootsプログラムへの協賛を行いました。

※Grassrootsプログラム: 7~19歳の子どもたちが所属するフットボールアカデミーへの協賛や地元大学へのフットボール奨学金支援など『年齢、性別、体格、姿、レベル、国籍、信仰、人種にかかわらず、すべての人たちがフットボールを楽しめる環境をつくる』という思想のもとスタートした活動

地方創生、地域活性化


地方創生応援税制
「企業版ふるさと納税」への賛同

当社グループは、内閣府による地方創生応援税制「企業版ふるさと納税」政策の趣旨に賛同し、SDGs推進アクションの一つとして取り組んでいます。 単年度の関わりではなく、継続して地方創生に関わることを方針としており、パーパスの実現に結び付く地方創生の対象事業への参画を広げていく考えです。

当社グループのビーネックステクノロジーズでは、2019年度より岩手県滝沢市の「若者の交流と最先端の人材育成事業による地域活性化プロジェクト」への企業版ふるさと納税を行っています。 この事業は、人材育成をテーマとしてIT等最先端技術の活用・教育を志向していることや、滝沢市の人材輩出に対する考え方が当社グループのパーパスと親和性が高いと考え、継続的な寄付を行っています。

※企業版ふるさと納税: 内閣府に「地域再生計画」として認可された地方自治体等の事業に対して企業が寄附を行う場合に、法人関係税から税額を控除する仕組み

ステークホルダー

  • 岩手県滝沢市

産学官連携プロジェクトの実施

当社グループのビーネックステクノロジーズは、企業版ふるさと納税をきっかけに岩手県滝沢市との連携を深め、2020年10月、滝沢市と岩手県立大学が産官学連携を目的として設立した滝沢市IPUイノベーションセンター※内に「ビーネックスラボ滝沢」を開設しました。

2022年6月期においては、当社グループのエンジニア5名が社内公募を経て、派遣等の就業先から岩手県に転居し、ラボに在籍しています。 ラボでは、IT技術の習得や将来の就業を見据えた知識と経験を高めると共に、ラボを取り巻くコミュニティとの協働や新たな取り組みで連携し、地域社会への貢献も行っています。

例えば、IT人材育成の地域創生事業のひとつとして滝沢市が企画した社会人や大学生を主な対象としたWebサイト制作の講座や、小中学生向けの自作ロボットをプログラミングで動かし競う講座において、ラボに在籍するエンジニアが講師やサポートを務めています。

その他、岩手県立大学のゼミナールの研究支援や、地元企業へのヒアリングから課題解決に向けた提言やデータ分析の支援等を行っています。

ラボに在籍するエンジニアは、これらの連携プロジェクトへの参加を通じて、新しい技術のスキル習得や得意分野の強化を経て、次のキャリアへの機会を広げています。

滝沢市IPUイノベーションセンター: 企業や大学・研究機関、行政、起業家など、外部と共同して新たな技術やアイデアから革新的な新製品(商品)・サービスを開発する"オープンイノベーション"への挑戦を狙いとして設立

人材育成プログラムのWebサイト制作コース講義の様子
赤ジャケット着用者が当社グループのITエンジニア

ステークホルダー

  • 岩手県立大学
  • 滝沢市IPUイノベーションセンターと入居している企業

環境や農業に係る
地方域創生事業への協力

千葉県いすみ市は、地方創生事業の一環として、有機米生産の拡大とブランド米としての価値向上を通じ、環境と経済の両立、食の安全に向けた取り組みを長年にわたり行っています。 本事業において、当社グループの夢真では、いすみ市に保有する「夢真村」の土地・建物を地元に開放し、運営の協力を続けています。

地方創生交付金事業の一つとして、地元の農事組合法人と共に「いすみ米オーナー制度」のモデル事業を継続しており、多くの人が手作業で無農薬の田植え、収穫に参加をしています。

夢真村では、敷地の里山の保全・再生活動により、地元のコミュニティや自然との共生、CO2削減への取り組みを行っていきます。

いすみ米オーナー自身による田植え
有機栽培で天日干しにこだわったお米

ステークホルダー

  • 千葉県いすみ市
  • 農事組合法人みねやの里といすみ米オーナー

海外での社会貢献活動

市民意識が強く社会貢献活動が生活に根ざしている欧州において、英国を本拠地とする当社グループのGap Personnel Holdings Limitedでは、社内で従業員が各自目標やチャレンジ内容を決めて社会貢献活動を実施しています。

その内容は、ロンドンマラソン・ニューヨークシティマラソンなどのチャリティマラソンへの参加や24時間以内に3000フィート以上の山に登るというチャリティー活動、スリープアウトを通して経済格差についての意識を高める募金活動など、多岐にわたっています。

英国のチャリティー番組「チルドレン・イン・ニード」の仮装大会参加
英国癌研究所を支援する「ウォーク・オール・オーバー・キャンサー」に参加