考え方・方針
当社グループは、パーパス「幸せな仕事を通じてひとりひとりの可能性をひらく社会に」に基づき、持続的かつ安定的に企業価値を向上させることが会社経営の使命であると考えており、経営の健全性を確保しつつ収益力のある効率的な経営を推進していきます。
また、経営情報の正確かつタイムリーな開示により、経営の透明性を維持し、株主・投資家をはじめ、取引先、社員、地域・社会等のステークホルダーとの良好な関係を形成するため、コーポレートガバナンス体制の強化を経営の最重要課題の一つとして位置づけ、その向上に努めることで社会的責任を十分に意識した企業活動を行っています。
当社グループは、持株会社体制を採用することで事業会社の適正な業務執行を持株会社が監督するとともに、人材サービス業にとって重要な労務、そして人権に関わる統制が行き渡るよう、会議体やレポートラインを業容の拡大や環境の変化に応じて柔軟に設計しています。 また、取締役会、監査等委員会等の体制を通じて、経営の透明性及び客観性を確保しています。
コーポレートガバナンスコードの
各原則への対応について
当社はコーポレートガバナンスコードの各原則をすべて実施しています。
各原則に対する最新の状況に関しては、下記のコーポレートガバナンス報告書をご参照ください。
体制
当社は、株主総会で選任された取締役が会社経営の重要事項について取締役会において意思決定をするとともに、経営の健全性の明確化および業務遂行の適正化を図る観点から、自ら監督機能を担っています。 2023年9月より、取締役会の監督機能を強化し、更なる監視体制の強化を通じてより一層のコーポレート・ガバナンスの充実を図ることを目的として、監査等委員会設置会社に移行いたしました。
また、意思決定及び業務の執行を迅速かつ効率的に行うことを目的として取締役会における重要な業務執行の決定を取締役に委任するとともに経営会議を設置する一方、取締役の職務執行の妥当性の監督を含む経営監視体制の強化を図るために、社外取締役を取締役8名中6名選任しております。加えて、監査の実効性を確保するために、独立性の高い社外取締役を監査等委員3名中3名選任するとともに、監査等委員会が常に会計監査人及び内部監査部と相互に連携を保つように努めております。
その他の会議体として、業務執行の取締役の管轄下に内部統制委員会やサステナビリティ委員会を設置し、事業会社に対するマネジメント体制を整え、その状況を適時、取締役会へ報告しています。
コーポレートガバナンスコードの体制図
取締役・取締役会
当社の取締役会は、8名(うち社外取締役6名)で構成され、原則として月1回の定時開催に加え、必要に応じて臨時で開催しています。 取締役会においては、法令で定められた事項や経営に関する重要事項を決定するとともに、取締役の業務執行の状況を監督しています。
また当社は、過半数を社外取締役とする指名委員会の選定において、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図るため、取締役の知識・経験・能力のバランス及びジェンダー等の多様性を考慮のうえ、取締役候補者を取締役会に答申しています。
- 関連データ
- 女性取締役比率: 50%(2025年9月末現在)
- 外国人取締役比率: 0%(2025年9月末現在)
- 社外取締役比率: 75%(2025年9月末現在)
- 取締役会の独立役員比率: 75%(2025年9月末現在)
※当社の独立役員は東証の独立性要件を採用しています
・取締役の状況(2025年9月末現在)
| 役職 | 氏名 | 担当または重要な兼職の状況 |
|---|---|---|
| 代表取締役会長兼社長CEO | 西田 穣 |
|
| 取締役CFO | 佐藤 博 |
|
| 社外取締役 | 大島 まり |
|
| 社外取締役 | 川上 智子 |
|
| 社外取締役 | 和田 洋一 |
|
| 社外取締役(監査等委員) | 残間 里江子 |
|
| 社外取締役(監査等委員) | 高橋 信太郎 |
|
| 社外取締役(監査等委員) | 酒井 紀子 |
|
・取締役会の活動状況(2025年6月期)
| 役職 | 氏名 | 出席回数 | 出席率 |
|---|---|---|---|
| 代表取締役会長兼社長CEO | 西田 穣 | 18/18回 | 100% |
| 取締役CFO | 佐藤 博 | 18/18回 | 100% |
| 取締役 | 佐藤 大央 | 18/18回 | 100% |
| 社外取締役 | 大島 まり | 18/18回 | 100% |
| 社外取締役 | 川上 智子 | 18/18回 | 100% |
| 社外取締役 | 清水 新 | 15/18回 | 83% |
| 社外取締役 | 和田 洋一 | 18/18回 | 100% |
| 社外取締役(監査等委員) | 残間 里江子 | 17/18回 | 94% |
| 社外取締役(監査等委員) | 高橋 信太郎 | 18/18回 | 100% |
| 社外取締役(監査等委員) | 六川 浩明 | 18/18回 | 100% |
※佐藤大央氏、清水新氏、六川浩明氏に関しては、2025年6月期に係る定時株主総会において任期満了に伴い退任となりました。
監査等委員会
当社は、2023年9月26日開催の第19期定時株主総会の決議を経て、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行しました。監査等委員会は、独立性の高い社外取締役3名(うち社外監査等委員3名)で構成されており、常に会計監査人及び内部監査部と相互に連携を保つように努めております。
・監査等委員会の活動状況(2025年6月期)
| 役職 | 氏名 | 出席回数 | 出席率 |
|---|---|---|---|
| 監査等委員 | 残間 里江子 | 12/13回 | 92% |
| 監査等委員 | 高橋 信太郎 | 13/13回 | 100% |
| 監査等委員 | 六川 浩明 | 13/13回 | 100% |
- 関連データ
- 監査等委員会の独立役員比率: 100%(2025年9月末現在)
指名委員会・報酬委員会
当社は、会社法に規定された委員会設置会社ではありませんが、経営の透明性と客観性の確保を目的として、報酬委員会及び指名委員会を設置しています。 両委員会の構成員は、取締役会決議により選任され、決定プロセスの客観性を確保する観点から、その過半数は社外の非業務執行取締役とするとともに、議長は社外取締役が務めることとしています。
役員の報酬等の決定に関する方針は、取締役会で議論・決定され、報酬委員会は、その方針に基づき個別の報酬額や算定方法を議論し取締役会に答申しています。 これら最新の情報はコーポレートガバナンス報告書の「報酬の額又はその算定方法の決定方針の開示内容」をご参照ください。 なお指名委員会は、スキル、ジェンダー、ダイバーシティの観点から株主総会で選任される取締役候補者を選定し、取締役会に答申しています。
指名委員会・報酬委員会の活動内容としては、2025年6月期において、当社の役員人事、役員報酬、役員のスキルマトリックス等に係る審議を実施しました。
・指名委員会の活動状況(2025年6月期)
| 役職 | 氏名 | 出席回数 | 出席率 |
|---|---|---|---|
| 社外取締役(委員長) | 和田 洋一 | 5回/5回 | 100% |
| 社外取締役 | 大島 まり | 5回/5回 | 100% |
| 社外取締役 | 川上 智子 | 5回/5回 | 100% |
| 社外取締役 | 清水 新 | 4回/5回 | 80% |
| 代表取締役会長兼社長CEO | 西田 穣 | 5回/5回 | 100% |
| 取締役 | 佐藤 大央 | 5回/5回 | 100% |
・報酬委員会の活動状況(2025年6月期)
| 役職 | 氏名 | 出席回数 | 出席率 |
|---|---|---|---|
| 社外取締役(委員長) | 清水 新 | 2回/2回 | 100% |
| 社外取締役 | 大島 まり | 2回/2回 | 100% |
| 社外取締役 | 川上 智子 | 2回/2回 | 100% |
| 社外取締役 | 和田 洋一 | 2回/2回 | 100% |
| 代表取締役会長兼社長CEO | 西田 穣 | 2回/2回 | 100% |
| 取締役 | 佐藤 大央 | 2回/2回 | 100% |
- 直近データ(2025年9月末現在)
- 両委員会の女性取締役比率: 50%
- 両委員会の社外取締役比率: 75%
- 両委員会の独立役員比率: 75%
※当社の独立役員は東証の独立性要件を採用しています
会計監査
当社の会計監査業務は、会計監査人としてEY新日本有限責任監査法人に委嘱しています。 監査等委員会、内部監査部および会計監査人は、相互に連携し、監査の質的向上と効率化に努めています。
2025年6月期に関して会計監査業務を執行した公認会計士の氏名及び監査業務に係る補助者の構成は以下のとおりです。
- 業務を執行した公認会計士の氏名
- 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士 鈴木 博貴
- 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士 金澤 聡
- 会計監査業務に係る補助者の構成
- 公認会計士10名
- 公認会計士試験合格者11名
- その他18名
なお、監査証明業務に基づく報酬が108百万円、非監査業務に基づく報酬(監査公認会計士等と同一のネットワークに対するもの)が1百万円でした。
経営会議
当社の経営会議は、取締役会で規定された範囲の業務執行に関する重要な事項を、機動的かつ透明性と客観性を保ちながら決定する会議体として設定しています。 2025年7月1日現在、代表取締役会長兼社長CEO、取締役CFO及び執行役員(計11名)で構成されています。 経営会議に諮る業務執行に関する重要事項は、構成員で協議の上、議決権を有する取締役の過半の賛成により決議します。 経営会議は、原則、週次開催し意思決定の迅速化を図っています。
サステナビリティ委員会
当社は、人権、環境問題及び社会との共生等を考慮した持続可能な社会の実現のための機会とリスクについて統括管理・審議するために、サステナビリティ委員会を設置しています。 サステナビリティ委員会は、代表取締役会長兼社長CEOを委員長とし、常勤取締役、主要事業会社代表取締役社長及び委員長が指名する当社グループ役職員で構成されています。
本委員会を通じて、気候変動に関するリスクマネジメント、中長期のリスクマネジメント、マテリアリティや価値創造モデルの策定とアップデートなどサステナビリティ戦略を推進しています。
構成、活動内容などはサステナビリティマネジメントのページをご覧ください。
内部統制委員会
当社は、当社グループにおける財務報告に係るリスクの把握及び統制を実施するため内部統制委員会を設置し、当社グループの財務報告に係る業務の有効性評価について審議を行っています。 内部統制委員会は、代表取締役会長兼社長CEOを委員長とし、常勤取締役及び委員長が指名する当社グループ役職員で構成されています。
役員
各役員の経歴は当社Webサイト内の役員一覧をご覧ください。
選解任および指名方針と手続き
最高経営責任者を含む経営陣幹部の選解任、取締役候補者の指名の方針と手続きについて以下のとおり定めています。
取締役候補者の指名
取締役候補者については、高い職業倫理を有し、ステークホルダーの権利・立場を尊重しつつ、持続的かつ中長期的に当社グループの企業価値を向上することができる者という観点において、取締役会の決議によって選任されたその過半数を社外取締役とする指名委員会で審議し、取締役会に答申し、その内容を取締役会において審議決議のうえ、株主総会へ付議します。
最高経営責任者(代表取締役)を含む経営陣幹部の解任
最高経営責任者(代表取締役)を含む経営陣幹部の解任について、その業務執行状況や資質を満たさなくなった場合など適格性に欠くと認められる場合、指名委員会において十分に検討・審議・答申し、取締役会で決定することとしております。また、指名委員会は最高経営責任者(代表取締役)の後継者候補者の教育、育成あるいは社外からの招聘の可能性を含めた検討を行います。
独立社外取締役の独立性判断基準および資質
独立社外取締役の独立性判断基準および資質については以下のとおり定めています。
当社は、会社法に定める社外取締役の要件および東京証券取引所の独立性基準に定める一般株主と利益相反の生じるおそれのない者という要件を満たし、過去に当社の業務執行取締役または業務執行者であった者以外の者を、独立社外取締役に選任しています。 また、独立した立場からの助言・牽制等、経営の意思決定に透明性及び健全性の向上を目的に、それぞれの専門分野において豊富な経験と幅広い知見を有した者を招聘しています。
なお、当社経営に対し、客観的な立場からの外部視点による適切な助言・提言を受けること及び取締役会の監督機能の強化を図ることを目的に、取締役の半数を社外取締役としています。 また、社外取締役が取締役会の諮問機関である指名委員会、報酬委員会の委員長を務めることにより、取締役の選任、報酬に関する妥当性、透明性を確保しています。
取締役のスキルマトリックス
当社の経営環境や事業特性と、取締役の職歴に応じたスキル区分の組み合わせは以下のとおりです。
| 当社における地位 | 氏名 | 年齢 | 属性 | 当社グループの経営に重要な知見・経験(スキル区分) | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 社外 | 独立 | 業界経験 | 経営者経験 | 上場会社役員/ 経済・経営学等 |
グローバル 経験 |
M&A、 投資、PMI |
法律 | ファイナンス、 財務戦略 |
ガバナンス、リスク管理、 サステナビリティ |
デジタル、 サイバーセキュリティ |
テクノロジー/ 科学技術教育 |
|||
| 代表取締役会長兼社長CEO | 西田 穣 | 62 | ◎ | ○ | ○ | |||||||||
| 取締役CFO | 佐藤 博 | 68 | ○ | ○ | ○ | |||||||||
| 取締役 | 大島 まり | 63 | ■ | ■ | ○ | ○ | ○ | |||||||
| 取締役 | 川上 智子 | 60 | ■ | ■ | ○ | ○ | ○ | |||||||
| 取締役 | 和田 洋一 | 66 | ■ | ■ | ○ | ○ | ○ | |||||||
| 監査等委員である取締役 | 残間 里江子 | 75 | ■ | ■ | ○ | ○ | ○ | |||||||
| 監査等委員である取締役 | 高橋 信太郎 | 60 | ■ | ■ | ○ | ○ | ○ | |||||||
| 監査等委員である取締役 | 酒井 紀子 | 56 | ■ | ■ | ○ | ○ | ○ | |||||||
経営環境や事業特性に応じたスキル区分の組み合わせ
スキル区分を選定した理由
| 業界経験 | 当社グループは成長力を重要視しており、業界の変遷、課題や機会など実経験に基づく経営判断が可能な取締役が必要であるため |
|---|---|
| 経営者経験 | 当社グループは複数の事業会社からなる企業集団で、事業推進、リスク管理等のトータルなトップ経験を有する取締役が必要であるため |
| 上場会社役員/ 経済・経営学等 |
多様な業種業界における事業推進やリスクマネジメントの経験あるいは経営学に係る豊かな知見が、当社グループの経営における客観性や透明性の向上に寄与する取締役が必要であるため |
| グローバル経験 | 当社グループは海外での事業展開を行っており、グローバルの経営経験や海外環境を理解できる取締役が必要であるため |
| M&A、投資、PMI | 当社グループはM&Aを重要な戦略と位置付けており、M&Aの様々な経験を有する取締役が必要であるため |
| 法律 | 当社グループの適法かつ公正な企業活動の基盤を支えるため、法務やコンプライアンス等に関する豊富な経験、幅広い知識、情報を有する取締役が必要であるため |
| ファイナンス、 財務戦略 |
当社グループは成長投資(M&A)と株主還元の安定的な増強を実現するために、財務等に絡む広い知見と経験を有する取締役が必要であるため |
| ガバナンス、リスク管理、 サステナビリティ |
当社グループが社会と調和しつつ持続可能な成長をするために、ガバナンスやリスクマネジメント、社会貢献分野での経験を有する取締役が必要であるため |
| デジタル、 サイバーセキュリティ |
当社グループがDXを推進する際の適正な判断やITにおける新たなリスクに関して、知見や経験を有する取締役が必要であるため |
| テクノロジー/ 科学技術教育 |
当社グループの顧客であるメーカーを取り巻く技術の変化、動向また適応する人材教育に関する知見を有する取締役が必要であるため |
※各取締役が当社グループで特に発揮する個人別スキルの上位3項目を表しています
※代表取締役に関しては、当社で特に発揮するスキルを◎で表しています
社外取締役の選任理由
当社の社外取締役は6名、うち監査等委員である取締役は3名であり、選任理由は以下となります。
大島まり
主にデジタル、サイバーセキュリティ、テクノロジー、科学技術教育の豊富な経験と高い学識経験を有しており、当社の取締役会の意思決定において専門的見地からの助言・提言を行える能力を有しております。また、東京証券取引所の定める独立役員要件を満たしているため、一般株主と利益相反の生じる恐れはないと判断し、独立役員に指名しております。
川上智子
主に経営学及びマーケティング分野の豊富な経験と高い学識経験を有しており、当社の取締役会の意思決定において専門的見地からの助言・提言を行える能力を有しております。また、東京証券取引所の定める独立役員要件を満たしているため、一般株主と利益相反の生じる恐れはないと判断し、独立役員に指名しております。
和田洋一
異業種・他業界の経営者としての豊富な経験と見識を有しており、引き続き今後の当社の取締役会の意思決定における客観性を担保するための助言・提言行える能力を有しております。また、東京証券取引所の定める独立役員要件を満たしてをいるため、一般株主と利益相反の生じる恐れはないと判断し、独立役員に指名しております。
残間里江子
異業種・他業界の経営者としての豊富な経験と高い学識経験を有しており、特にサステナビリティ分野について客観的かつ中立的な立場で取締役の職務の執行に対する監督、助言を行える能力を有しております。また、東京証券取引所の定める独立役員要件を満たしているため、一般株主と利益相反の生じる恐れはないと判断し、独立役員に指名しております。
高橋信太朗
異業種・他業界の経営者としての豊富な経験と高い学識経験を有しており、特にグループガバナンス等について客観的かつ中立的な立場で取締役の職務の執行に対する監査、助言を行える能力を有しております。また、東京証券取引所の定める独立役員要件を満たしているため、一般株主と利益相反の生じる恐れはないと判断し、独立役員に指名しております。
酒井紀子
弁護士としての豊富な経験、幅広い知識、グローバルな見識を有しており、特にコンプライアンス等について客観的かつ中立的な立場で取締役の職務の執行に対する監査、助言を行える能力を有しております。また、東京証券取引所の定める独立役員要件を満たしているため、一般株主と利益相反の生じる恐れはないと判断し、独立役員に指名しております。
社外取締役の選任にあたっては、経営者や事業家としての豊富な経験と見識、専門分野等適格性について検討し、業務執行監督及び監査を行うに適任と判断される方を候補者としております。
高い見識を有する社外取締役を複数選任し、当社から独立した立場で業務執行監督機能または監査機能を果たすことで、なお一層の企業統治、企業運営の適正化が図られるものと考えております。
当社における社外取締役を選任するための独立性について、取締役会による意思決定に際して当社の経営陣から独立した立場から客観的に発言及び判断できることを選任の基本的な考え方としております。
取締役会全体の実効性分析・評価
当社は、取締役会に期待される機能が適切に果たされているか検証し、その向上を図るために、事業年度を区切りとした取締役会の実効性の評価を年1回実施しております。2025年6月期の取締役会の実効性に関する分析・評価の概要は下記のとおりです。
分析・評価の方法、プロセス
当社は、以下のプロセスで取締役会の実効性評価を実施しました。
- 実施対象者:全ての取締役、監査役(計10名)
- 評価方法:記名式アンケートを実施し、回答結果を集計・分析の上、取締役会にて評価
- 評価項目(大項目)
第1 取締役会の構成に関する質問
第2 取締役会の運営に関する質問
第3 取締役会の議題に関する質問
第4 取締役会を支える体制に関する質問
第5 指名・報酬に関する質問
分析・評価の結果概要
1. 実効性評価の結果
当事業年度の実効性評価では、取締役会の規模・構成・運営状況等において、適切な経営監督機能を発揮するための体制が確保できていること、また、社外取締役を含めて自由に発言できる雰囲気があり、活発な議論が行われていることなど、取締役会全体の実効性が確保されていることを確認しました。
2. 前事業年度(2024年6月期)における取締役会の実効性評価で抽出された課題への対応状況について
- 中長期戦略についてのモニタリングと議論の深化
持続的な企業価値の向上を実現するため、取締役会における中長期戦略のモニタリング体制の強化と、戦略的議論の深化に取り組んできました。2025年6月期においては、グループ全体戦略の進捗状況について取締役会で報告を行い、戦略の方向性や課題に関する意見交換を実施しました。これらの取り組みにより、中長期的な視点から経営課題を把握し、戦略の妥当性や実行性について継続的にモニタリング・評価できる体制の構築しました。
今後も情報提供の充実や議論の質の向上を図り、取締役会の監督機能のさらなる強化に努めてまいります。 - グループガバナンス強化に向けたリスク管理、コンプライアンスの遵守
当社は、グループガバナンスの強化を目的として、リスク管理およびコンプライアンス体制の充実に取り組んできました。2025年6月期には、毎月開催される監査等委員会およびグループ監査協議会において、各社のリスク状況やコンプライアンス対応に関する報告内容の詳細化を進め、グループ全体での情報共有と対応の一体化を図りました。また、取締役会では、サステナビリティ活動およびコンプライアンス活動に関する報告を通じて、実効性の高い議論が行えるよう改善に努めました。これらの取り組みにより、経営陣による監督機能の強化とリスクへの迅速な対応が可能となる体制を構築しました。
- 後継者/経営幹部の育成計画に関する適切な関与と監督
将来の経営を担う人材の計画的な育成と、適切な選解任プロセスの整備は、継続的な課題として認識しております。2025年6月期においても、指名委員会を中心に人材育成計画について議論を深めてまいりました。今後も指名委員会を中心に、育成計画の実効性や選解任プロセスの妥当性についての議論を継続してまいります。
3. 当事業年度(2025年6月期)の取締役会の実効性評価で抽出された課題と対応について
- 取締役会で取り上げるテーマの充実
中期経営方針に基づく具体的な計画の議論を継続的に深めるとともに、危機管理、IT・AI、サステナビリティ、人的資本、事業環境の変化など、多様なテーマを議案として取り上げることで、取締役会における戦略的な意思決定の質を高めてまいります。また、取締役会で取り上げるテーマも定期的に見直し、より戦略的かつ実効性の高い議論の場となるよう、取締役会の機能強化を図ってまいります。
- 事業会社の業務執行状況報告の充実
各事業会社の業務執行状況について、取締役会における理解と議論を深めるため、報告内容および報告方法の見直しを検討してまいります。具体的には、各事業会社の執行状況に関する報告の構成やリスク、戦略の進捗状況を明確に示すことで、事業の実態をより把握できるよう改善を図ります。また、社外取締役との意見交換会を設け、背景や事業課題に対する理解を深め、取締役会での議論の質を高めてまいります。
- 後継者/経営幹部の育成計画に関する適切な関与と監督
将来の経営を担う人材の計画的な育成と、適切な選解任プロセスの整備は、継続的な課題として認識しております。今後も指名委員会を中心に、育成計画の実効性や選解任プロセスの妥当性について議論を継続してまいります。
今般の取締役会実効性評価の結果及びその議論の中において各役員から発言された様々な意見をもとに、今後の取締役会の機能を継続的に向上してまいります。
なお、実効性評価の詳細は、コーポレートガバナンス報告書をご覧ください。
役員報酬
当社の取締役の報酬などの決定方針、手続きは以下の通りです。
報酬の方針
詳細は有価証券報告書【役員の報酬等】に記載しております。
直近の情報は、有価証券報告書の59頁から65頁に開示しております。
業務執行取締役
金銭報酬の基本報酬と賞与、および2種類の株式報酬により構成されます。
・基本報酬(金銭報酬)
任期である1年毎に決定する金銭の固定報酬額を月々に分割し支給します。個人別の額は、その責務に相応しい水準とし、職務の内容及び責任等に鑑み、役位別に決定します。
・賞与(金銭報酬)
単年度の目標達成に対する短期インセンティブを目的とした短期業績連動報酬です。業績連動の指標は営業利益であり、対象年度の営業利益の目標達成率に連動して支給します。
個人別の額は、各々の職務の内容、役割、責任及び報酬構成割合等を考慮して役位毎に基準の賞与額を定め、目標達成時の支給率を100%として達成率に応じて、0~200%の変動幅となります。
・譲渡制限付株式報酬
中長期的な会社業績及び企業価値の向上に対するインセンティブ付与を目的とすると同時に、株主との利益意識の共有を目的としております。個人別の株式数は、各々の職務の内容、役割、責任及び報酬構成割合等を考慮して役位毎に応じて割り当てます。
譲渡制限期間は退任あるいは30年であり、当社による無償取得事由などの定め(マルス条項)があります。
・中長期業績連動型株式報酬
3事業年度を一評価期間とする中期のインセンティブとなっており、当該期間中の業績にかかる指標の目標達成度に連動して、一評価期間終了後に株式による個別交付される株式数が決定します。個人別の株式数は、各々の職務の内容、役割、責任及び報酬構成割合等を考慮して役位毎に応じて割り当てます。また評価対象の指標は財務的な目標だけでなくサステナビリティの観点における非財務の目標を含んでいます。
2025年6月期~2027年6月期の一評価期間においては以下の3項目により構成しており、評価項目A:評価項目B:評価項目C=50%:35%:15%と非財務を含む多面的な達成を設定しています。
評価指標A:財務的な指標として、営業利益の年成長率(CAGR)が2024年6月期の営業利益を基準に何%であるかにより0~200%の掛目とする連動評価(CAGR10%未満で掛目0%、15%で掛目100%、20%以上で掛目200%とする)
評価指標B:非財務的な指標として、2025年6月期~2027年6月期におけるOPI(オープンアップパーパスインデックス)の6項目にわたる目標の平均がどれだけの達成度であるかにより0~200%の掛目とする連動評価(達成度50%未満で掛目0%、100%で掛目100%、150%以上で掛目200%とする)
評価指標C:非財務的な指標として、社員のエンゲージメントを測定するスコアにおいて2024年6月期のスコアを1としてどれだけ向上するかにより0~200%の掛目とする連動評価(変化1倍未満で掛目0%、1.2倍で掛目100%、1.4倍以上で掛目200%とする)
直近の評価期間に対する中長期業績連動型株式報酬の詳細は、有価証券報告書の「役員の報酬等」を参照ください。
社外取締役(監査等委員である取締役を除く)
業務執行から独立した立場であることから、金銭の基本報酬のみとし、1年毎に決定した額を月々に分割し支給するものとします。個人別の額は、その責務に相応しい水準を勘案して決定します。
監査等委員である取締役
業務執行から独立した立場であることから、金銭の基本報酬のみとし、1年毎に決定した額を月々に分割し支給するものとします。個人別の額は、その責務に相応しい水準を勘案して決定します。
報酬等の額に関する決議
当社の取締役(監査等委員である取締役を除く。)の基本報酬と賞与である金銭報酬額は、2023年9月26日開催の第19期定時株主総会において、年額6億円以内(うち社外取締役分は1億円以内)と定めております。
監査等委員である取締役報酬額は、2023年9月26日開催の第19期定時株主総会により、年額1億円以内と定めております。
譲渡制限付株式報酬制度は、2018年9月21日開催の第14期定時株主総会において導入を決議され、2023年9月26日開催の第19期定時株主総会において、対象となる取締役に対する譲渡制限付株式に関する報酬等の総額は年額4億円以内、割り当てる株式の年間での総数は300,000株以内と定めております。
中長期業績連動型株式報酬制度は、2024年9月25日開催の第20期定時株主総会において導入を決議され、対象となる取締役に対し一評価期間(3事業年度)あたり10億円以内、株式総数は350,000株以内と定めております。
報酬の決定手続き
取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬は、取締役会の決議によってその構成員が選任され、その過半数が社外取締役(監査等委員である取締役を除く。)である独立した報酬委員会で検討し、取締役会への答申を行うことにより、報酬水準及び報酬決定プロセスを含めた報酬制度全体の透明性及び客観性を担保しております。
このため、基本報酬、賞与及び株式報酬の決定にあたっては、まず報酬委員会で検討を行い個人別の報酬内容を取締役会への答申を作成します。その後、取締役会は、当該答申を踏まえ決議を行っております。
それぞれの報酬の支給割合の決定に関する方針は、報酬委員会で決定し、基本報酬が概ね30~40%、賞与が概ね10~20%、譲渡制限付株式報酬が概ね15~20%、1年換算の中長期業績連動型株式報酬が概ね30~40%となっております。そして、各種の報酬額の決定においては個人別の役位による責任を勘案し、異なる基準額を設定しております。
監査等委員である取締役の報酬は、監査等委員の取締役の協議によって決定します。
業務執行役の報酬概要
・取締役の株式保有ポリシー
業務執行取締役に対しては、年間の基本報酬の1倍以上の価値となる当社株式を保有することを推奨しております。
・クローバック・マルス条項
重大な会計上の誤りや不正による決算の事後修正が取締役会において決議された場合、または、取締役(監査等委員である取締役を除く。)の在任期間中に会社と当該役員の委任契約等に反する重大な違反があったと取締役会が判断した場合、報酬委員会は、賞与及び譲渡制限付株式報酬を受ける権利の全部若しくは一部の没収(マルス)、または支給済みの賞与及び譲渡制限付株式報酬の全部若しくは一部の返還(クローバック)を求めるか否かについて審議し、その結果を取締役会に答申します。取締役会は、当該答申結果を踏まえて、決定を行うものとします。
直近の報酬決定の内容
2026年6月期
2025年9月25日開催の第21回定時株主総会で選任された10名の取締役の報酬について、報酬委員会の事前の検討を経て同日開催の取締役会にて、基本報酬、賞与、譲渡制限付株式報酬の額について決定しております。
中長期業績連動型株式報酬は一評価期間が3事業年度であり、2027年6月期までの実績により評価されるため、2026年6月期では新たな決定はありません。
なお、2026年6月期中においては、業務執行取締役の2025年6月期の賞与が支払いされています。賞与の支給は目標達成の状況で決定され、営業利益15,890百万円の期初設定目標に対して16,244百万円の実績であったことから報酬委員会で予め設定している業績目標達成率に応じた掛目は105%が適用されました。
直近の役員報酬額の開示
2025年6月期
有価証券報告書の65頁に、「役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数」そして、「役員ごとの連結報酬等の総額等」にて開示を行っております。