Engineer Interviewエンジニアインタビュー株式会社ビーネックス
テクノロジーズ
S.Yさん
S.Yさんは、BNT所属のエンジニアで、ラボ(※)への所属が大手工作機械メーカーのAI・データアナリティクス部門への配属につながりました。 もともと、病院で「臨床工学技士」として働いていましたが、モノづくり現場でエンジニアをする中、「データサイエンス」に興味をもつようになったそうです。 ラボでは主にAIとプログラミングを学びました。
※ラボ: オープンアップグループでは、「オープンアップラボ滝沢」を運営しています。 詳しくは下記をご覧ください。
エンジニアインタビューについて
オープンアップグループで今までに経験のない「扉(可能性)」にチャレンジし、キャリアを切り開いた人、『オープンアッパー』を紹介します。
Q. まず、ラボに参加して得たものを教えてください。
「AI知識」と「プログラミングスキル」です。
近年、製造現場でもIoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)の活用が進み、単純にエンジニアリング技術があるだけでは通用しなくなってきています。 今回、私はラボに参加してAIを活用したシステムを作ることができるプログラミング言語「Python(パイソン)」を習得しました。 これまでもっていた製造現場におけるエンジニアリング技術に、AI知識、プログラミングスキル、を加えることができました。 "希少性の高いエンジニア人材"に近づけたかな、と思っています。
と言うと自信満々に聞こえるかもしれませんが、実はこれ、後付けです(笑)。 正面切って「ラボに参加して成長しましたか?何を得ましたか?」と聞かれても、自分ではどこが成長したのかわからなくて...他の1期生に聞きました。
自分ではまだまだだと思っていますが、「プログラム業務経験ゼロからPythonをここまで書けるようになったのはすごい成長だ!」と言ってくれて、少し自信が持てたという感じです。
Q. 製造現場で働く中で「統計」や「データサイエンス」に興味を持ったとのこと。 働きながら勉強して関連の配属先を目指す、という選択肢はなかったのでしょうか。
「なかった」といったら嘘になりますが、ラボで学習に専念する選択は正しかったと思っています。
そもそもラボ応募前、営業担当の方に「データサイエンスに携われる現場で働きながらスキルを身につけたい」という希望を伝えていたのですが、希望に合った現場がうまく見つからない状況でした。 新型コロナウィルスが流行り始めたころで、当時就業していた現場でも仕事が減っていましたから、将来を考えるようになっていました。 そのタイミングでラボの募集が出ていたので「これだ!」と思い、応募しました。
結果、データサイエンスという見地からみると私などまだまだなのですが、下地となるPythonを書くスキルを習得できたので、学習に専念させてもらえてスキルアップできたのはとてもありがたかったです。
Q. AI・データアナリティクス部門とは、どのような業務をする部署なのでしょうか。
AIやビッグデータを使って
「データを分析して問題点を解決する」
「社内外の仕事を効率化させる」
この2点が主なミッションになると思います。
まだ働き始めたばかりですし、この部門ではさまざまなことを行っているので、具体的にどのような仕事をすると言われると困ってしまうのですが(笑)。
幹の部分は「データ分析」と「仕事の効率化」となっているようです。
Q. 一般的な「エンジニア」とは毛色の違う業務だと思います。 このあたりの抵抗はなかったのでしょうか。
「AIやデータアナリティクスを主軸にした業務に行けて良かった」と思っています。
ラボで土台となる知識と技術は習得しましたが、仕事で活用するとなるとまだまだたくさん学ぶ必要があります。 まずは今の職場でAIやデータアナリティクスの『師匠』を、早めに見つけたいと思っています!
自身で課題を見つけて解決策を考えるというラボでの取り組みは、ものすごく力が付く半面、「正解がわからない」という状況でもあります。 「本格的にデータサイエンスに関する仕事で腕を磨きたい」となると、やはり現場におけるある種の「正解」を知っておく必要があると思います。 今の現場であれば「師匠」がいないはずはありません。 さらに成長するためにたくさんの人とコミュニケーションをとっていきたいです。
ただ、「エンジニア」の仕事から完全に方向転換した、という意識ではありません。 これからの時代、おそらくデータアナリティクスは教養となり、できることが当たり前になってくると思います。 「データサイエンティスト」や「データアナリスト」という職業がなくなる未来すらありうると思っています。
今のうちにAIやデータアナリティクスの腕を磨いておけば、将来的には「この知識とスキルを活かせるエンジニア」になることができます。 時代に合わせて、モノづくり現場に必要な人材になれればうれしいです。
Q. 滝沢市の方々との触れ合いで、強く思ったことがあるそうですね。
「子どもに興味を与えられるような大人」になりたいなと思いました。
滝沢市は、地方であり大企業の本社や研究所も無い地域です。 チャレンジすることに不安を感じている方に出会うこともありました。 そんな中でも自分たちと一緒に新たな活動をしてくださる方がいて、「現状を打開しようと足掻いている方もいるのだな」と、刺激を受けました。
そして、このような地方で重要なのは「子どもの教育」ではないか、と感じるにいたりました。 「未来ある子供たちにどのような投資をしていけるか」、「どのような知識を与えられるか」が、現状を打開するカギになってくると思います。
実際に「子供向けプログラミング教室」のお手伝いをしたのですが、子どもたちが一生懸命にプログラムを書いている姿や、そのプログラムでロボットを動かして喜んだり、悩んだりしている姿は、素敵で忘れられません!私は塾の講師や先生になるわけではないですが、まずは「子どもに知識を与えられる大人」になっていきたいです。
Q. 今後、どのようなエンジニアになりたいですか?
AIとデータアナリティクスを駆使した製造業のエンジニアになりたいです。
もちろん、本格的にデータアナリティクスの分野に進んでいく可能性もあるのですが、先のことはあまり決めつけず、柔軟に自分の未来を描いていきたいです。
※当社グループは、今後も技術・技能社員の皆さんに『オープンアッパー』になってもらえるよう、サポートしてまいります。
※2023年4月インタビュー