Engineer Interviewエンジニアインタビュー株式会社日立製作所
在籍エンジニア T.Sさん
当社グループの株式会社夢プロエンジから移籍
T.Sさんは当社グループから、派遣先顧客企業であった株式会社日立製作所への移籍を選んだ一人です。
同社での仕事ぶりが評価され、移籍を決めました。
※株式会社日立製作所: 東証プライム上場の総合電機メーカー/連結売上高: 約10兆2646億円(2022年3月期)
当社グループでは、働くひとりひとりの「幸せな仕事」に向けて、様々な施策や支援を講じています。 中でも、当社のエンジニアが派遣先顧客企業へ移籍(転職)することを、彼らのキャリアアップの選択肢のひとつとして積極的に推奨しています。
Q. 夢プロエンジから日立製作所へ、移籍することになったきっかけを教えてください。
今後のキャリア形成について、日立製作所の同僚に何度か話をしていたところ、別の社員の方から「当社直接雇用の社員になれるように調整してみる」とお声がけいただいたのがきっかけです。 「就業条件を更に良くするには、どうしたらよいか」ということはずっと考えていたので、声をかけていただいたときはとてもうれしかったです。 移籍することにより今まで以上の仕事に携われスキルアップも出来て、給与も上がったので、「移籍してよかったな」と思っています。
『モノづくり』に携わることが好きなので、やりがいを感じながら、楽しく働くことができています。
Q. 現在のお仕事内容は。
日立製作所ディフェンスシステム事業部で、防衛製品の量産設計に関する仕事です。 製品の手配や見積作成、図面の作図等を担当しています。 ひとりで対応出来る業務もありますがまだまだ完遂出来ない業務が多く、胸を張れるほどのレベルには達していないので1日でも早く周囲の先輩方に追いつけるよう、日々努力が必要と感じております。
Q. 業務において夢プロエンジ(移籍前の在籍企業)の社員として配属されていた時と、具体的にどのような点が変わりましたか。
今は客先での現地作業や訪問説明などの社外業務についても携わらせていただき、モノづくりの最初から最後まで、幅広く任せてもらえています。 責任のある仕事をやらせてもらえるようになったので、「もっと知識をつけなければ」と背筋が伸びて、緊張感は増しました。 また、コンプライアンス関連やISOの保守など、仕事の種類も増えました。
現在、私の部署は50代の方が多く、世代交代の必要性に迫られています。 まずは私が代わりを務められるよう、先輩方がもつ知識、技術レベルに達しなければなりません。 実際に働いていると、構造力学や材料力学など足りない知識も多いなと感じます。 わからないことを調べる、理解する、という前向きな姿勢を忘れないようにしています。
Q. 夢プロエンジに所属して良かったと思う点はありますか。
現在の職場に出会わせてくれた点と、強みを作ってくれた点です。
私は旧三立機械設計(現夢プロエンジ)に入社したのですが、同社が日立製作所の製造現場と良好な関係を築いていたからこそ、現在の配属につながりました。
また、現在「量産体制を整えるまでに使われている、複雑なシステムを把握できている」というのが私の強みとなっていますが、この強みは旧三立機械設計で、日立製作所グループの別会社に派遣されていた経験に由来します。 発電所で使うポンプを製造する部署に配属され、そこで日立製作所で使われるシステムを学ぶことができました。 現在の部署でも同じシステムを使っているので、この頃の知識と経験も生きています。
現在の職場への移籍の話が出た際も、暖かく送り出してくれました。 夢プロエンジには、とても感謝しています。
Q. 夢プロエンジから、受けて良かったサポートはありますか。
サポートとは言えないかもしれませんが、複数人で配属していただけたのはありがたかったです。 初めての配属先で一緒だった先輩が親切だったので、多くのことを勉強させてもらいました。 現在のディフェンスシステム事業部に配属されてからも、すぐ隣に夢プロエンジの先輩がいたので、気軽に質問することができました。
先輩となった今は、どんな小さなことでもアドバイスするようにしていますし、気軽に質問してもらいたいですね。
今後は、現場で人が足りないときに夢プロエンジの営業さんに声をかけてみるなど、会社と会社の懸け橋になれたらうれしいです。 各方面でお役に立てればと思っています。
Q. どのような点が評価されての移籍だと考えていますか。
本来業務プラスアルファーの仕事をした点だと思っています。 夢プロエンジ時代、メインの仕事は設計図を書く仕事でしたが、加えて日立製作所の社員の方をサポートする仕事もさせてもらっていました。 この仕事を通じて、私の人柄や働き、仕事に対する思いを聞いていただける関係性を作れたのはとても大きいです。 色々な方とコミュニケーションをとる、ということを意識しておいて良かったなと思っています。
Q. コミュニケーションをとる上でのコツはありますか。
臆せずなんでも周囲の人に聞くことです。 「わからないことをそのままにしない」というのが私のモットーなので、自然とコミュニケーションをとることになります。
例えば発電機のポンプを作る現場にいた際、システムに関してわからないことがあれば、システム屋さんを捕まえて聞いていました。 すると知識が増えるだけでなく、仲が良くなり他の話もできるようになっていきます。 今では逆にシステム屋さんから質問されることもあります(笑)。
そしてこの頃にコミュニケーションをとることで身に着けた知識が今の私の強みになっていますから、コミュニケーションをとっておいて損をする、ということはありません。 仕事をする上ではむしろ絶対にプラスになるので、現在技術者として派遣されている方々も周囲と積極的に関わるようにしてほしいです。
Q. 最後に、ご自身の「仕事観」についてお聞かせください。
先ほども言いましたが、私が移籍できたのは「与えられた仕事の、プラスアルファーの仕事をする」というのを心がけたからだと思います。 与えられた仕事をこなすだけでは、その人の成長は止まってしまいます。 「仕事をくれた人の仕事を奪う」「代わりができるレベルまで知識と技術を高める」くらいの意気込みで仕事をすると、成長も早いですし、評価も高まります。
また間違いを恐れず、自分の意見を言うことも大事です。 「その通りだね」と言ってもらえることもありますし、間違っていても学びになるからです。 この姿勢は移籍した今でも大切にしています。 むしろ、日立製作所の社員になったからこそ、派遣社員(夢プロエンジ在籍時)の時よりも更にプラスアルファーの仕事ができるように意識しています。
※株式会社日立製作所、及びT.Sさんの了承をいただき、ご紹介しています。
※2023年7月、(株)夢プロエンジは(株)ビーネックステクノロジーズを存続会社として吸収合併いたしました。
※2022年11月インタビュー