Q. ビーネックステクノロジーズからニコンへ、移籍することになったきっかけを教えてください。

私には元々、「色々な現場を経験したい」「もっと多様な技術を身に付けたい」という思いがあったので、ニコンへの移籍を考える機会をいただけた時には、引き続きビーネックステクノロジーズで別の配属先を探してもらうのか、ニコンに入社するのか、迷いがありました。 そんな時、妻が「移籍した方がいいよ」と背中を押してくれたこともあり、移籍という道を選びました。

Q. 現在のお仕事内容は。

半導体露光装置のセットアップとサステイニング業務に従事しています。
また、セットアップ後に現場の社員に操作方法を教えるのも私の重要な仕事です。 海外の現場に行くことも多く、英語を使って業務をする機会も多いです。
ビーネックステクノロジーズから配属されて働いていた頃から、業務内容は変わっていません。

Q. どのような点が評価されたと考えていますか。

社員の方からは「海外でもコミュニケーションが取れて、作業ができていた点が高評価だった」と言っていただきました。 大学は農学部でしたが、卒業後に米国の農場で働いたこともあるので、英語はコミュニケーションをとれるレベルで話すことができました。
半導体露光装置はチェックシートをもとに運用していきますが、海外の方は経験重視で"一見不要にも見えるが絶対に必要な作業"を飛ばしてしまいがちです。 ただ、装置が壊れる可能性がある以上、作業を止めてでも丁寧にチェックシートに基づいた運用の必要性を説明するようにしています。

Q. ビーネックステクノロジーズ時代に意識していたことはありますか。

『与えられた仕事を確実にやること』と『積極的に仕事をとりに行く姿勢でいること』の2点を意識していました。 半導体露光装置は精密機械ですのでセットアップの際は一つひとつを丁寧に組み立てていきます。 大量生産できる装置ではないので、練習の機会は多くありません。 そこで私は、少しでも多くの練習機会を確保するために、与えられた仕事を迅速かつ的確に終わらせ、残りの時間で積極的に仕事をとりにいくようにしていました。 この姿勢も評価していただけた一因かと思っています。

Q. 今後のキャリアについて、どのような目標を立てていますか。

エンジニアとして腕を磨いていきたいです。 私が携わる半導体露光装置の世界は、2~3年やればベテランと言われるほど新しい業界です。 ただ、装置はどんどんアップグレードされていくので常に勉強が必要です。 そのため海外での仕事がもっと増えるといいですね。 海外でのセットアップは誰にも頼れず自分でどうにかするしかない場面も多いですから、国内よりも多くの経験を積むことができます。

Q. 最後にビーネックステクノロジーズに対して

海外の文化に触れるのが大好きな私の思いを汲んで、ビーネックステクノロジーズの営業担当者が「海外出張が多い」というニコンの仕事を紹介してくれました。 移籍時にはとても親身に「私にとってベストな選択は何か」を一緒に考えてもらえましたし、ビーネックステクノロジーズに所属していて良かったなと思います。 現在の仕事に出会わせてくれたビーネックステクノロジーズにも、採用してくれたニコンにも感謝しています。

※株式会社ニコン、及びT.Aさんの了承をいただき、ご紹介しています。
※2022年11月インタビュー