①働く10~50代の男女に聞いた「仕事に対する幸せ度」

☑「仕事に対する幸せ度」平均点は約60点
☑そのうち「幸せ度80点以上(=幸せな仕事に就いている)」は約3割

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最高値100点として、現在の「仕事に対する幸せ度」を全対象者に伺ったところ、平均点は60.1点との結果になっ た。そのうち、「幸せ度80点以上の人々(=幸せな仕事に就いている人々)」は約3割だった。

さらに「幸せ度80点以上の人々」の「その仕事が幸せと感じる理由」を確認したところ、以下の通り<各自のライフス タイルに合った働き方を実現していること>を挙げる声があった。

56歳・男性
バブル世代
休暇を取りやすく、家族サービスに時間を割きやすい環境である。
45歳・女性
氷河期世代
有給も取りやすく、残業もないので、家庭との両立や自分の時間を持てる。

一方、幸せ度が平均である60.1点を下回った「幸せ度が平均点以下の人々」の、「その仕事が幸せと感じることがで きない理由」を確認したところ、以下のような声が挙がった。

32歳・男性
ミレニアル世代
正当な評価をされているのか分からない。
25歳・女性
Z世代
年功序列の風潮が強く、セクハラ発言も気になる。給与もなかなか上がらない。

②世代別・婚姻状況・男女別の割合

☑ 「幸せ度 80 点以上」、最も少ないのは「Z 世代」、「バブル世代」と比較して 14%以上も低い

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世代別に「幸せ度80点以上の人々(=幸せな仕事に就いている人々)」の割合を比較すると、最も少ないのは「Z世代(26.5%)」との結果に。次に「ミレニアル世代(29.0%)」、「氷河期世代(32.0%)」、「バブル世代(41.0%)」と続き、現在の仕事に対して、若い世代ほど「幸せな仕事に就いている人々」が少ないことが判明した。

さらに、同様の回答結果を婚姻状況別に比較すると「幸せ度80点以上」と回答した人の割合は、「既婚者:42.9%」、「未婚者:24.3%」と18.6ポイントの差が生じ、既婚者の方が仕事に対する幸せ度が高いという結果に。

一方、性別では「男性:32.0%」、「女性:32.3%」となり、男女間では大きな差はみられないことが分かった。

③仕事に対する幸せ度と金銭事情

☑今夏ボーナス見込み、平均は"給与2.7か月分"
☑「80点以上の人々」と「平均点以下の人々」では、ボーナス支給額に給与0.8か月分差が

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全対象者に対して『今年の夏季のボーナス、見込み支給額』を尋ねたところ、平均額は「給与2.7ヶ月分」となった。また、夏季ボーナスの支給額において「幸せ度80点以上の人々(=幸せな仕事に就いている人々)」と「幸せ度が平均点以下の人々」で比較すると、「幸せ度80点以上の人々:給与3.3ヶ月分」、「幸せ度が平均点以下の人々:給与2.5ヶ月分」となり、ボーナスの支給額に給与0.8ヶ月分の差がある結果となった。

④『マズローの6段階欲求説』を元に幸せな仕事を定義すると

☑現代における「幸せな仕事(職場)の条件」は、「社会的欲求」が満たされていること!?
☑「現在満たされている欲求」、全段階においてZ世代が最も低く、バブル世代が最も高い

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「80点以上の人々」と「平均点以下の人々」へ「現在の仕事において満たされていること」を調査したところ、『マズローの6段 階欲求説』において「社会的欲求」に当たる項目への回答にギャップが生じる結果に。また、6段階欲求全ての「満たされている 割合」について、全世代の中でZ世代の平均値が最も低く、バブル世代が最も高いとの結果に。

欲求種 段階 幸せな仕事(職場)に求められるであろう要素12項目
自己超越欲求 6 自分の仕事で、世界の平和や安定に貢献・寄与する ボランティア活動などができる(推奨される)制度・社風がある
自己実現欲求 5 自身の能力を最大限発揮して、勤務先(事業)に貢献する 給与や社内評価よりも、自身の理想の姿を実現するために働く
承認欲求 4 上司から認められたり、社内表彰をされたりする 業績を挙げれば、昇進・昇格できる制度がある
社会的欲求 3 頼れる仲間、理解のある上司、認めてくれる家族がいる 勤務先の中で自分の居場所を確保できている
安全欲求 2 給与が毎月決まった日に振り込まれる 倒産や買収、あるいは解雇される不安がない
生理的欲求 1 十分な睡眠、休息が取れる労働環境である 十分な食事など、基本的な生活を不満なく送ることができる給与である

『仕事において現在満たされている項目』に関し、「幸せ度80点以上の人々」と「幸せ度が平均点以下の人々」の差異を確認したところ、ポイントに大きな差が生じた項目TOP3は以下の通り

現在満たされている項目 回答割合 差異
80点以上の人々 平均点以下の人々
1位 頼れる仲間、理解のある上司、認めてくれる家族がいる
【社会的欲求:段階3】
44.0% 18.7% 25.3%
2位 勤務先の中で自分の居場所を確保できている
【社会的欲求:段階3】
51.4% 28.8% 22.6%
3位 十分な睡眠、休息が取れる労働環境である
【生理的欲求:段階1】
61.1% 40.9% 20.2%

また、全対象者に『仕事において今後(も)満たしたい項目』を尋ねたところ、以下の通り【生理的欲求:段階1】、【安全的欲求:段階2】にあたる要素が上位を占める結果となった。

今後も満たしたい項目 回答割合
1位 十分な睡眠、休息が取れる労働環境である
【生理的欲求:段階1】
62.9%
2位 給与が毎月決まった日に振り込まれる
【安全欲求:段階2】
56.9%
3位 十分な食事など、基本的な生活を不満なく送ることができる給与である
【生理的欲求:段階1】
50.0%
4位 倒産や買収、あるいは解雇される不安がない
【安全欲求:段階2】
35.3%

このことから、現代における"幸せな仕事"(職場)を「マズローの6段階欲求説」に基づいて定義すると【生理的欲求:段階1】、【安全的欲求:段階2】が満たされていることが前提に、さらに【社会的欲求:段階3】が満たされているか否かがポイントとなることが分かった。

●『マズローの6段階欲求説』の「社会的欲求:段階3」
集団※への帰属や愛情を求める欲求であり、「帰属欲求」とも表現される。何らかの社会や集団に属することで「安心感を得たいという」欲求が、我々人間には有ると言われる。
※集団:今回の調査では勤務先や仕事場(仕事仲間の集団)など

また、6段階欲求全ての「現在の仕事において満たされている割合」について、全世代の中でZ世代の平均値が最も低く、バブル世代が最も高いとの結果に。

欲求種 段階 平均値/現在の仕事において満たされている割合
Z世代(18~26歳) バブル世代(52~57歳) 差異
自己超越欲求 6 56.9% 73.8% 16.9%
自己実現欲求 5 65.6% 70.9% 5.3%
承認欲求 4 56.3% 68.6% 12.3%
社会的欲求 3 63.7% 68.0% 4.3%
安全欲求 2 57.2% 62.8% 5.6%
生理的欲求 1 62.0% 69.8% 7.8%

この<幸せな仕事に関する実態調査>から、『幸せな仕事に就いている人(=幸せ度80点以上)の割合』も、『仕事上で満たされている欲求割合』も、総じてZ世代が低く、バブル世代が高いことが判明。

幸せな仕事総合研究所では、より多くの方が「幸せな仕事」に従事できるように、今後とも様々な調査や社会啓発活動を進めていきます。

本調査結果や分析をご掲載の際は 『株式会社オープンアップグループ調べ』 と明記ください。