保育園の「外の世界」が見たくて、未経験から再出発。

大学では保育を学び、卒業後は保育士として約6年間、保育園に勤務しました。保育士は、さまざまな子どもたちと生活を共にしながら、保護者ともコミュニケーションをとる仕事。人と深く関わるため大変な面もありましたが、子どもたちはよくなついてくれて、保護者の方々とも気さくに話せる関係を築くことができました。同僚や先輩も優しく、楽しい職場でしたね。

充実した日々でしたが、長年保育士を続けてきたからこそ、「保育園の外の世界も見てみたい」という思いもあって。最初に受け持った子どもたちの卒園を節目に、転職活動をスタートしました。その中で、転職エージェントからの紹介で知ったのがビーネックステクノロジーズの仕事。「未経験からでもできるエンジニア職」というところに、強く惹かれたんです。

モノづくりの関わりといえば、保育園で子供たちと一緒に行っていた工作くらい。「本当に私でもできるのかな...?」と不安な気持ちもある中面接を受けてみると、「入社後に研修があるし、就業開始後もしっかりとサポートするから大丈夫ですよ。業務はこれから覚えていきましょう」と温かい言葉をかけてもらえて。未経験から始めた先輩エンジニアがどんなキャリアを歩んでいるのか、具体例も聞けたので、将来像もイメージできました。正社員として働ける点も安心材料となり、「まずはやってみよう」と入社を決意したんです。

広がり続けていく新しい世界に、日々ワクワクの連続。

現在は半導体製造装置メーカーで、部品の受注管理や出荷、納期確認などの技術サポート業務を担当しています。主な業務は、受注した部品の情報をパソコンに入力するというもので、デスクワークが中心です。就業先の業務内容は事前にコーディネーターから詳しく聞いて「これなら私にもできそう」とホッとしましたし、実際働き始めてからのギャップもありませんでした。何より、就業先にビーネックステクノロジーズの仲間が7名もいるというのが心強く、安心して現場に入ることができましたね。

働き始めの頃は、見るもの聞くものすべてが新鮮。1つの装置には膨大な数の部品が使われていて、小さなネジ1つさえも欠けてはいけないこと。装置がお客様に届くまでには、設計する人や組み立てる人、営業や事務など、たくさんの人が関わっていること。そして、装置を納品した後も修理やメンテナンスがあり、お客様とのお付き合いは続いていくこと。何もかもが、初めて知ることばかりでした。新しい世界が広がっていくのが楽しくて、今でも毎日ワクワクしながら働いています。

保育士時代のコミュニケーション力が活きている実感。

エンジニアとしてはまだまだこれからな私ですが、毎日いきいきと楽しく働けているのは、就業先で良い人間関係が築けているからこそ。それには、保育士時代に深く人と関わる中で身に付いた、コミュニケーション力が活きているのかなと思います。

特に心掛けているのは、ただわからないことを聞くだけでなく、何かあったらすぐ相談できる人間関係を築いていくこと。また、「この人はどんな人だろう?」と、相手の人となりを良く理解して、質問する内容やタイミングを見極めることも大事です。

先輩方はとにかく知識量が膨大なんですよ。誰に何を聞いてもパッと答えてくれるし、「こうすればいいよ」とわかりやすく丁寧に教えてくれます。エンジニアは機械の技術や知識だけじゃなく、人と人との関係性づくりも大切なんだなと、日々学ばせていただいています。

今後の目標は、「装置の知識をもっと深めたい」というのが一番ですね。そのためにも日々のコミュニケーションを大切にしながら、部品の型式や専門用語を覚えたり、部品が装置のどの部分にどんな用途で使われているのかまで理解できるようになりたいです。